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JR松島駅の怪奇現象<2018/06/23>


去っていったオーディオ初心者<2018/12/27>


バスコンプレッション方式とは<2018/12/29>


バスコンプレッション方式とは(つづき)<2019/01/01>






つぶやきエッセイ (時系列)


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JR松島駅の怪奇現象<2018/06/23>



 今から15年くらい前になると思うが仙台方面に旅に出て、最後に松島を訪ねました。松尾芭蕉の俳句と現実の風景が頭の中で重なり、俳句を味わっているのか風景を楽しんでいるのか、よくわからなくなってしまい、奇妙な精神状態のまま帰路につくことになりました。


 JR松島駅のプラットフォームで長椅子に腰掛けて、この精神状態をどうにか落ち着かせたいと思っていたら、さらに奇妙な出来事がおこりました。JR松島駅のプラットフォームで。


 その日のプラットフォームには私のほか、はるか2,30メートル離れた長椅子に座るおばちゃん2人しかいませんでした。秋とは言え、まだ日差しは夏そのものというくらい強く、道路にできる人やタクシーの影がくっきりとしていたのが印象的でした。


 くっきりしていたのは人やタクシーの影だけではありませんでした。なんと、2,30メートル離れた長椅子に座るおばちゃん2人がする世間話がくっきり、はっきり聞こえたのです。まるで、隣の長椅子でおばちゃん2人が世間話をしているのではないかと思えるくらい、くっきり、はっきりしていたのでした。


 音キチとしてはぜひこの難問を解きたいと思うのですが、芭蕉と風景のオーバーラップ問題を抱えながら、もうひとつオーディオ問題まで考える余裕があるはずがありません。東京までの車中で、私の頭の中は混乱したままでした。(当時は東京に住んでいました)


 ここで、オーバーラップ問題などはどうでもよいのですが、オーディオ問題をどのように解いたのか、お話しなければいけません。が、今日はここで終わりにします。あまり長いエッセイは嫌われてしまいそうなので。続きは後日ということで。







去っていったオーディオ初心者<2018/12/27>



 LP全盛時代であった。また、オーディオというものか゜世の中で脚光を浴び始めた頃でもあった。ひとりの青年がステレオセットなるものを購入したいと悩んでいた。

 彼がクラシックに目覚めたのは、ふとしたきっかけで聴いたブラームスの交響曲第一番である。冒頭から鳴り響くすさまじい音量のティンパニがコンサート会場を壊してしまうのではないかと思えた。いや、コンサート会場などという狭い空間ではなく、宇宙全体を破壊しようとしているのではないかと思えた。それほど強烈な何かが彼の脳天を貫いたのである。

 あの衝撃、感激に似た物を他のクラシック音楽にも感じ取ることが出来た彼はもういっぱしのクラシックファンになっていた。。彼にとってクラシックはこの世のものではない何かなのだという感じがしていた。そして、この世のものではないものが不思議なことにこの世に存在しているという奇妙な感覚を持ち続けていた。

 クラシックを家でも聴きたいと思い、オーディオショップ巡りを始めた彼はなんとおかしなことに気付いてしまった。あのティンパニの音が太鼓の音にしか聞こえないのである。ティンパニは日本語で言えば西洋太鼓になるとは思うのだが、彼にとってブラームスの交響曲第一番の冒頭のティンパニはどちらかと言えば、ドラム缶を思い切り叩いている音に近かった。

 彼はオーディオ初心者としていろいろなことを学んでいった。ティンパニは40Hzくらいの音でありグランカッサは20Hzくらいの音であることなどなど。そして、ふとしたことである人がら聞いたことが彼をオーディオから遠ざけた。「今のレコードには50Hz以下の低音はまともに入っていないよ。そして、50Hz以下をまともに再生出来るスピーカーもほとんどないよ。」

 こうして彼はオーディオから離れていったわけだが、21世紀の現在はどうなっているのか。ソフトにはまともに20Hzや40Hzの音は収録されています。しかしスピーカーでまともに20Hzや40Hzの音を再生できるものはほとんどありません。40Hzなら再生はしてくれますがブラームスの交響曲第一番の冒頭のティンパニは西洋太鼓になってしまいます。ボンボンか、ドンドン。昔とたいして変わりません。

 と言いたいところですが、低域の音圧レベルは昔のように加減してありませんからかなり高いのです。ウーファーが対処しきれなくて音割れしているような低音しか出てきません。つまり、昔より悪い状況になっています。オーディオショップではこのことがバレないように音量を下げています。中域、高域のレベルを聴きやすいレベルにすると低域の音割れが出てしまうので、音量を下げてゴマかしているのです。

 そして、「SACDは20kHz以上の高域が出ているのでCDとは次元がちがいますね」というような会話をしている。しかし、あんな小音量では20kHz以上はおろか15kHzの高域も出ていない。出ていない音が聞こえるのは幻聴?  


 ※※※ ヘッドホンなら20Hzや40Hzをまともに再生してくれます。太鼓ではなくドラム缶の音も再現してくれます。ティンパニが宇宙にドンドンと響くのではなく宇宙を破壊しようとドラム缶のように鳴ってくれます。






バスコンプレッション方式とは<2018/12/29>



「バスコンプレッション方式」とは私が作った言葉です。しかし、「バスコンプレッション方式」を私が発明なり開発をしたわけではありません。ずっと昔から「バスコンプレッション方式」は世の中に存在しています。



 おそらく1930年ころには誰かが開発して特許をとっているはずだと思い、いろいろと調べてみましたがそのような特許を探し出すことは出来ませんでした。ある面から考えると、特許を取れる程の技術ではないかもしれません。しかし、適当な呼び方がないと困るので「バスコンプレッション方式」という言葉を勝手に私が作りました。



 水道の蛇口にホースをつなげ庭に水を撒く。遠くに水を飛ばすために「ホースの先を指で押さえ水の出口を小さくする」・・・・・・こんなことで特許が取れるはずはありません。「バスコンプレッション方式」の原理もこれとほとんど同じなので誰も特許申請をしなかったのかも知れません。



 「バスコンプレッション方式」はいろいろな所で使われています。まずスピーカーで言えばバックロードホーンスピーカー。他にはアルテックの映画館用スピーカーであるA5かA7のうち確かA5のほうに「バスコンプレッション方式」が使われています。オートバイのマフラーにも使われています。オートバイのマフラーは消音器とも呼ばれますが、うるさい音を消した後に、今度は心地よい音を空間に放射するために「バスコンプレッション方式」が使われています。これを書いている間にドカッティの排気音が聞こえてきた、頭の中で。



 その他には、低域ではありませんが小学生がランドセルによくぶらさげている緊急用防犯ブザーにも「(バス)コンプレッション方式」の原理が使われています。この原理を使わないとあのような大きなけたたましい音は出せません。



 芸人清水アキラも「バスコンプレッション方式」を芸に取り入れてましたね。口をすぼめて自分のほっぺたを手で軽く叩くとポッポッと鼓(つづみ)のような音が出てきます。「バスコンプレッション方式」が特許なら清水アキラは特許料をいくらはらったのか? んなことはない。



 もう「バスコンプレッション方式」とは何か、分かってしまった方も多いと思います。そうです、圧縮なのです。バス圧縮方式ではゴロが悪いので「バスコンプレッション方式」。次回は元旦あたりに「バスコンプレッション方式」の詳しい説明をUPしたいと思います。







バスコンプレッション方式とは(つづき)<2019/01/01>



  昨年末の説明ではコンプレッション方式とバスコンプレッション方式がごちゃごちゃになっていました。



 まずはコンプレッション方式の説明からします。遠くにいる人に何かを伝えたい時、よく私たちは両手を口元にあてホーンのようにして大声をだします。本物のメガホンならかなり遠くの人に声が届きます。このメガホンを逆さに使うと三角錐のとんがったほうから圧縮された音が放射されることになります。音圧が高くなります。これがコンプレッション方式の基本です。実際にはメガホンを逆さに使っても音圧は上がりません。開口径が大きすぎます。その他の条件も悪すぎるのです。しかし、綿密に調整をすればコンプレッション方式は成立します。



 コンプレッション方式は実際には緊急用防犯ブザー、ホーンスピーカーのドライバーなどに使われています。コンプレッションドライバーがそうです。



 コンプレッション方式は低域にも使えますが、私があえてバスコンプレッション方式と呼ぶものは「既にある低音を圧縮して音圧を上げる」のではなく、「コーン紙から出ている、低音になり切れない風を音に変換する」方式となります。



 バックロードホーンというものが存在しますが、スピーカーユニットの磁石のついているほうにただホーンをつけただけでは低音は出てきません。なぜなら、コーン紙の凸面でいくら空気を叩いても音は発生しませんから。低音も中音も高音も発生しません。何故スピーカーユニットのコーン紙は凹面に成っているのか。それは空気を叩きたいからです。空気が逃げないようにとらえて叩きたいからです。そうしないと音は発生しません。



 よくスピーカーBOXの内部には逆相の音が充満しているというような説明を聞きますが、裏板を外して逆相の音を聞いたことがありますか? 私はありません。聞こえるのはコーン紙の凹面から発生した正相の音がBOXの後ろに回ってきた音です。



 さて、バックロードホーンについているユニットの後ろには空気室と呼ばれる部分があります。そして空気室は密閉されてはいません。スリットが開いています。コーン紙の凸面では音を発生させることはできませんが、空気室の空気を圧縮することはできます。あまりスリットが開きすぎていたり、空気を押す速度が遅いと押された空気はただスリットを通って外に逃げていくだけですが、チョンと押されただけなら、空気室の空気は一瞬圧縮されます。そして、今度は圧縮された空気はスリットから出ようとします。この時、押された空気(風成分)が音に変換されたことになるのです。



 簡単ではありますが、これがバスコンプレッション方式の説明になります。あとはいろいろ悩んで理解して下さい。アルテックA5はコーン紙の凹面の一部が板で見えないようになっています。コーン紙が前に出た時、この部分があるおかげで空気は圧縮されます。



 なお、ソフトドームツィターは丸い部分の中央で空気を叩いています。もしドームがとんがりコーンのようにとんがっていたら音は発生しません。



 新年あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。